プロフェッショナルラーメンシェフ育成学校東京国際ラーメンスクール
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JAPANESE RAMEN MONOHON

ラーメン屋の明かりがまた脳裏をよぎり。仕事を辞め、気がつけば日本行きの飛行機の中に。

90年代後半、大阪に住んでいた私は日本、そしてその食文化に夢中になりました。中でも特に感動したのが、賑やかな裏道にある小さな、一つか二つしか品書きのないようなラーメン屋でした。

今となっては信じがたいですが、イギリスに戻ったその当時、ロンドンの日本食事情は充実とは程遠いものでした。にもかかわらず、当時の自分にはその状況に対し行動を起こす勇気がなかったのか、サラリーマンとして就職したのです。新しい日本食の店がオープンするたび、一軒一軒訪れましたが、ラーメン専門店は見当たりませんでした。「もしかしたら自分の店を開いたらいいんじゃないか?」そんな声が、脳裏にこだましました。

何年もサラリーマン生活が続いたある金曜の午後、前日の二日酔いがかすかに残る中、同僚の一人が「宝くじに当たったらどうする?」というありふれた質問をしてきました。一、二年、旅行や消費に明け暮れていた当時の私はそこで、一体本当は何をしたいのか、と自らに問うことの大切さに気づきます。ラーメン屋の明かりがまた脳裏をよぎることとなり、ひと月もしないうちに仕事を辞め、気がつけば日本行きの飛行機の中でした。機中でふと、「しまった。宝くじに当たったわけでもないのに…」と思いつつ。

そこから数ヶ月、西へ東へ、日本中のラーメンを食べ歩き、日本語を覚え、ラーメン学校でラーメン作りを学びました。興奮のあまり製麺機も購入。ロンドンに戻ってからは、半年間毎日自宅の台所でラーメン作り研究にいそしみました。毎週金曜日には妻の日本人同僚たちを自宅に招いて試食会を行い、その週の成果を批評してもらいました。また、6ヶ月間、ロンドンの一風堂でラーメン作りの経験を積みました。

そして2015年の夏、「ものほんラーメン」を屋号にポップアップ形式のラーメン店を始動。イースト・ロンドンに開催可能な場所を見つけるたびにレストランイベントを開催。提供したラーメンは、通算数千食にのぼります。そしてある日、オールド・ストリートにレストラン物件があるという話が舞い込みました。「準備はできてる?」そんな声が聞こえた気がしました。数ヶ月後、空っぽになった貯蓄口座と引き換えに、お店の鍵を手にしました。

店舗改装も完了し、配膳やラーメン作りを手伝ってくれるスタッフも見つかりました。スープ、麺、トッピング、すべてを自家製で作っています。品数を絞ってゆっくりとはじめていくつもりです。是非お立ち寄りください。

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